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みなさん、こんにちは。 いつもありがとうございます、月夜です。 今日は私が読んだ小説の話。 最近は、なかなか忙しくて本全般、読む時間もないのですが、直近で読んだのはコンラッドの「闇の奥」でした。 なぜ、この小説を読もうかと思ったかというと、私自身が英米文学を選考していたからということが1つ。 そして、この小説はコンラッド自身の植民地での体験を元に描かれていると聞いたことがもう1つ。 植民地主義をテーマにした物語は、ロシアのウクライナ侵攻や、イスラエルによるパレスチナ入植が続く今の時代に合ったテーマでもあると思う。 トランプ現大統領による「トランプガザ」を謳った動画は、植民地主義の思想を反映しており、非常にグロテスクなものだった。 多くの人が自身は暴力とは無関係であるかのように振る舞うが、私たちは、いつでも加害者の側になりうる。 闇の奥はワクワクするような面白い小説ではないけれど、植民地主義の時代の人々のあり方や欲望を描いた物語…だと思う。 特に印象に残ったことは、主人公の原住民に対する考えや感じ方。 原住民に対して、いわゆる”野性的”な存在であるといったレイシズムを抱いているわけだけれども (「わかるかな、そこが最悪なんだーああいうのも非人間的とは言えないんじゃないかと思えることがね」といった文面が文中にある) 原住民と関わりを持つうちに、自分自身と同じ人間だと感じるようになる。 そして自身が原住民と同じ人間だと思う中で、自分自身にもまた”野性的”な要素を内に抱いていることを感じ、嫌悪感を抱く。 (特定の人種に対して野性的という言葉を使うこと自体がレイシズムにあたるので””を付けています。近代文明に触れずに生きる人たちがいたからとて、それ自体は野性的であるとは思わない) 植民地主義といえば、今年か去年にやっとこさ読んだスティーヴンソンの「宝島」とも繋がりがあるよねえ。 新たな土地のお宝を求めて、海を渡る冒険小説。 ワンピースを みると宝島を思い出す。 宝島の方は闇の奥よりもワクワク要素はあります。 今でこそ地球全体の土地で、植民地主義国家の視点でいう新天地はないけれど、近い未来、地球人が別の惑星に住めるような技術を持ったらどうなるだろう。別の惑星に住んでいる惑星人を虐殺して、領土を開拓するだろうか。 私は、そういう未来もあるのではないかと思う。 ここまで長く、この場所では相応しいのかどうかわからないブログを読んでくださった皆さん、ありがとうございます。 是非、チャットの方でも遊びに来てくださいね!
2025/05/27 11:12
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