秩父札所第33番、菊水寺
境内に入って、まず目を引いたのは入口の左右にある窓。上の部分が花びらのような形をした「花頭窓(かとうまど)」と言うそうです。その中には、木を斜めに組んだ「菱格子(ひしごうし)」という菱形の模様が入っています。ちょっと珍しいですよね。瓦屋根とのバランスも相まって風格ある佇まいを感じさせます。 ところで、菊水寺という名前、なんで命名されたと思いますか? この菊水寺には、ちょっと興味深い伝説が残されています。その昔、このあたりの八人峠には、旅人を襲う八人の山賊がいたそうです。そこへ一人の旅の僧が通りかかり、山賊たちはいつものように襲いかかろうとしました。ところが、僧の不思議な力によって身動きが取れなくなってしまいます。僧から諭された八人は、自分たちの行いを悔い改め、菊水の泉で身を清めて出家したのだとか。そして、その泉の名にちなんで菊水寺と呼ばれるようになったんですって。 え、なんでそんなことまで分かったかって? それは「秩父観音巡礼」という本に書いてありました。お寺ごとの由来や逸話、建物の造りなどが紹介されていて、読みながら歩くと、目にするものひとつひとつに意味や歴史があることが分かり、巡礼がまるで歴史探索の旅にでかけているようなそんな楽しさに引き込まれます。ちょっと、不謹慎だったかな(笑)。 写真を見てください。入口に掛けられた色鮮やかな五色の紐に気づくでしょうか。これは「御手綱(おてづな)」と呼ばれ、堂内の観音さまの御手に繋がっています。紐に触れることでありがたいことに観音さまとのご縁を結べるのだそう。「御手綱」を触れたけいこ、なんだか身体がぽかぽか温かくなってきましたよ。




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